幼児教育で、私が大切にしている言葉は「気づき」です。
どうしてその言葉が大切なのか、と思う方もいるでしょうが、幼児期とくに言葉が十分に獲得できていない3歳児には「気づき」が大切なのです。
朝の登園時の顔色・目の輝き・身体の様子から、その子の心の動きを察知するのが幼稚園教諭としての務めなのです。その子どもから発するシグナルを、教師は敏感に受け止め、次にどのような言葉を投げかけるかを考えているのです。
教師だけでなく、お母様方も「気づき」はお持ちでしょう。朝起きてきた時の顔色で、熱があるかどうかはお分かりでしょうが、日常の一言に気づくのは時に見逃してしまうことはないでしょうか?
精神科医の佐々木 正美先生の言葉をつづった「ことばの森」という小さな日めくりがあります。
どこに掲げてあるかお気づきの方もいるでしょうが、まだお気づきでない方は、探しみてください。
見つけた時に、心に沁みる言葉が皆さんの心の中に入り込んでくるはずです。