9月も下旬になりましたが、まだ暑さの残る日が続きます。まだまだ「麦茶」の出番が多い日があることでしょう。麦茶をもらう事務室の前では、園児と教師の短い会話が続きます。
ちゃんと順番を守り、ずる入りをしない、「麦茶ください」と言って飲んだあと「ありがとうございました。」または
「ごちそうさまでした。」というお礼の言葉を、ひよこ組の園児を含め、すべての子ども達が言えるのです。
最初は教師に教えてもらったり、年長児のまねをして獲得した言葉かもしれませんが、今はしっかり自分の
“ことば”として取り入れているのです。これから、もっともっと言葉を自分の心に取り入れ、「心を大きく」して
いくのです。そのためにも、大人が子どもの言葉を食べない(先走って子どもの発する言葉を言わない)で
いただきたいです。
前置きが長くなりましたが、前回のブログに続いて大事お話をします。
「幼稚園教育要領」が、今年3月に公示され来年4月1日から施行されます。
その中では、「幼稚園教育で育みたい資質・能力」という項目があります。この中で大事なポイントを3点挙げています。
(1)豊かな体験を通じて、感じたり、気付いたり、分かったり、できるようになったりする
「知識及び技能の基礎」
(2)気付いたことや、できるようになったことなどを使い、考えたり、試したり、工夫したり、表現したりする
「思考力、判断力、表現力等の基礎」
(3)心情、意欲、態度が育つ中で、よりよい生活を営もうとする「学びに向かうちから、人間性等」
以上のことが、幼児期(幼稚園教育)で育みたいことです。
お気づきのように、(1)と(2)は基礎という言葉が入っています。これは、幼児期という成長の度合いに個人差があり、「知識、技能、思考力、判断力、表現力」はあくまで基礎の部分を育むものなのです。
(3)は内面的な成長を含めた「こころ」の部分が大きいからなのです。
ちょっと長くなりましたが、幼児教育と、それに続く小学校教育が大切な今だからこそお伝えしなければ、との